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今から十年前。
俊介と蓮が五歳の時の話だ。
いつものように公園で遊んでいた。
その日は二人しかいなかった。
夕方になって、一人の女の子がブランコに座っていた。
それに気付いた俊介は、その子に話しかけた。
「大丈夫?」
その子は首を振った。
そこに蓮が来た。
「シュン君どうしたの?」
「えっとね、この子具合が悪いみたいなの!」
「誰が?」
「えっ?ここに座ってる…」
俊介が指さした所には誰もいなかった。
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