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「……ふふ、ふふふっ…!!あはははっ!!!」
女の子は笑っていた。
高く、長く。
その笑いは、蓮が来ても止まることは無かった。
「シュン君…!シュン君!!」
「あははははっ!殺してやる!みんな私が殺してやるんだから!!」
「……誰!?誰かいるの?」
蓮は立ち上がると、ある一点を見つめた。
(何か…いる……?)
蓮の目の前には女の子がいたが、その目は遠くを映していた。
「あんた……。いや、見えていないのか。あんたも一緒に殺してやる!!」
(やっぱり何かいる…?)
蓮は右手を前に突き出した。
その手はただ空に伸ばされただけ。
何にもぶつからなかった。
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