追われる者。

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「うわぁぁああ!!」 夕暮れ、まだ日は沈みきっていないが十分暗い。 そんな時間に、一人の男の子が海岸沿いの雑木林を疾走していた。 「ついてこないで!」 たまに後ろを振り返っては、泣きそうな顔をして全力で走っていく。 男の子、三浦俊介は まさに必死だった。 (なんで僕がこんな目にあってるんだよ…。) 俊介が走っているそもそもの原因は、今年入学した高校の、部活の先輩の一言だった。 … …… ………
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