◇敵か味方か…?◆

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[1時間後] 《新佐古探偵事務所》 早坂「ふぅ~…」 久々に帰ってきた新佐古探偵事務所で、早坂は深い溜め息をついている。 国本「くそ…1年のブランクがここまで戦いに影響するなんて…」 草川「ホントですね…」 テンスター 「国本さんに関しては、ブランク…っていうより、ちょっと太ったからじゃないですか?」 国本「…え??」 国本は、慌てて自分のお腹を押さえた。 草川「言われてみれば、確かに前よりお腹が出てるような…」 国本「ギクッ…!」 南条「そうなのよ~…国本くん、戦いから解放されてから、食べる量が増えて増えて…」 国本「そ、そりゃあ…愛する優香里さんが作ってくれるご飯が美味しくて美味しくて仕方ないから…」 南条「そうだとしても、食べ過ぎよ!!」 国本「は~い…」 南条に大声で注意された国本は下を向いて、お腹を撫でた。 南条「国本くん!その体じゃ、異星人と満足に戦えないって分かったでしょ!…分かったんなら、この世を守るためにダイエットしなさい!!」 国本「ダ…ダイエットって、でも…」 南条「これは所長命令よッ!!」 国本「…は~い…」 所長・南条は、副所長・国本に命令を下した。 テンスター 「(…国本さん、副所長になっちゃってたんだ…)」 テンスターが心の中で呟いていると、南条は国本から視線を外し… 南条「…そして、一番の問題は…この人ね…」 …薔薇を片手に立っている渋澤の方を見た。 渋澤「南条…そんな男の健康管理より、俺と今夜ディナーしないか?高級レストランを予約するぜ…」 南条「いや…結構です…」 苦笑いしながら、南条は渋澤から離れた。 南条「…矢は抜いたけど、ハートフルアローの効果は継続してるわね…まさか、渋澤さんが私に言い寄ってくるなんて…」 渋澤「南条…何故、俺を避けるんだ?…これを見てくれ…薔薇だ…南条の美しさには適わないが、受け取ってくれ…」 南条「…いりません!」 ダイエットすることになった国本、草川のブランク、南条のハートフルアロー誤爆、それによって南条一筋になった渋澤… 様々な問題が浮き彫りになり、早坂は改めて… 早坂「ふぅ~…」 …大きな溜め息をついた。
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