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ガチャッ…!
男「…邪魔するぞ…」
探偵達・テンスター
「……?」
新佐古探偵事務所に突然入ってきた来訪者に、全員視線を移した。
早坂「あ…依頼人の方?」
男「いや、俺様は依頼人じゃない!宇宙人だ!」
皆「は…?」
意味不明な発言に、探偵達・テンスターは、ジーンズに白シャツ…その上に茶色いジャケットを着た髭面の男の顔を凝視した。
早坂「宇宙人…って、マジ?」
男「そうだ、大マジだ!」
男はそう言い、肩にかけていた黒いリュックを椅子の上に置いた。
草川「宇宙人…と言いますが、見た感じどう見ても人間…」
国本「いやいや、草川さん…これは変装なんですよ!ほら、こうやって引っ張れば化けの皮がッ!!」
男「いでっ!いでっ!…いてててて!!…こら!離せ!離せ!」
頬を思いっきり引っ張られた男は、慌てて国本を引き剥がした。
男「…な、何やってんだ?!あんた…俺様はお客様だぞ!お客様!もっと丁重に扱え!丁重に!」
南条「…じゃあ、まずは名前を名乗ってくれる?」
南条が聞くと、男は咳払い1つしてから…
男「俺様は、五十嵐龍二(いがらしりゅうじ)だ…よろしく!」
…と、自分のフルネームを名乗った。
草川「名前を聞くと、ますます人間ですね…しかも、日本人…」
南条「…で、依頼人じゃないなら…どうしてここへ来たの?」
五十嵐
「あぁ…俺様がコレを持ってるってことをお前らに教えに来たんだ…」
五十嵐はリュックに手を突っ込むと、何かを取り出した。
南条「そ…それって?!」
草川「…まさかっ!?」
皆「……!!」
五十嵐
「そうだ…あの異星人が言ってただろ?…1000個集めたらこの世が終わるってやつ…これが、最後の1つだ…」
五十嵐が取り出したものは、この世を終わらせると言うあの…"灰色の小石"だった…。
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