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早坂「最後の1つ…ってことは…それがあのデスターの奴らに渡れば…」
五十嵐
「この世は終わりだな…」
五十嵐の言葉に、全員思わず下を向いた。
南条「で…でも、良かったじゃない!!…最後の1つがココにある限り、この世が終わることは無いんだから!!」
南条はそう言って、五十嵐の持つ石に手を伸ばした…が…
五十嵐
「おっと…!」
五十嵐はその手をかわすと、一歩後ろへ下がった。
南条「…え?」
五十嵐
「今、コレをお前らに渡すワケには行かないの!…俺様は真っ白な正義の味方じゃないし…真っ黒な悪者ってワケでもない…その間の灰色…グレーゾーンにいるのが俺様だ!!」
草川「…どういうことです?」
五十嵐
「簡単に言えば…気まぐれなのよ!俺様!」
五十嵐は、リュックに"灰色の小石"を戻すと…
五十嵐
「…じゃ!俺様の用は済んだからコレで!」
…片手を上げて、探偵事務所から出ていった。
早坂「おい!ちょっと待てよ!!」
早坂がその背中を追い掛けようとしたその時…
ボンッ!!
探偵事務所の中に、見覚えのある煙幕が張られた。
Xダーク
「気を付けろ…奴の言ったことは本当だ!」
皆「Xダーク…!!」
煙幕から現われたのは、"噂の裏切り者"Xダークだった。
Xダーク
「ココも久しぶりだな…」
国本「Xダーク…あの五十嵐って人が言ってたのは…本当に本当なんですか?」
事務所内を見回すXダークに、国本は訊ねた。
Xダーク
「あぁ…間違いない…奴は気まぐれに様々な星を転々と渡り…気まぐれに異星人の侵略から星を守ったり、気まぐれに星を終わらせたりしてきた…」
皆「……」
Xダーク
「…だから、奴が地球を守る気なのか…それとも、終わらせる気なのか分からないんだ…」
草川「とりあえず、あの五十嵐から目を離してはいけませんね…何せ、五十嵐は"この世を終わらせる小石"を持っていますから…」
探偵達「……」
草川が言うと、探偵達は全員力強く頷き、五十嵐の後を追い始めた。
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