◇敵か味方か…?◆

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早坂「最後の1つ…ってことは…それがあのデスターの奴らに渡れば…」 五十嵐 「この世は終わりだな…」 五十嵐の言葉に、全員思わず下を向いた。 南条「で…でも、良かったじゃない!!…最後の1つがココにある限り、この世が終わることは無いんだから!!」 南条はそう言って、五十嵐の持つ石に手を伸ばした…が… 五十嵐 「おっと…!」 五十嵐はその手をかわすと、一歩後ろへ下がった。 南条「…え?」 五十嵐 「今、コレをお前らに渡すワケには行かないの!…俺様は真っ白な正義の味方じゃないし…真っ黒な悪者ってワケでもない…その間の灰色…グレーゾーンにいるのが俺様だ!!」 草川「…どういうことです?」 五十嵐 「簡単に言えば…気まぐれなのよ!俺様!」 五十嵐は、リュックに"灰色の小石"を戻すと… 五十嵐 「…じゃ!俺様の用は済んだからコレで!」 …片手を上げて、探偵事務所から出ていった。 早坂「おい!ちょっと待てよ!!」 早坂がその背中を追い掛けようとしたその時… ボンッ!! 探偵事務所の中に、見覚えのある煙幕が張られた。 Xダーク 「気を付けろ…奴の言ったことは本当だ!」 皆「Xダーク…!!」 煙幕から現われたのは、"噂の裏切り者"Xダークだった。 Xダーク 「ココも久しぶりだな…」 国本「Xダーク…あの五十嵐って人が言ってたのは…本当に本当なんですか?」 事務所内を見回すXダークに、国本は訊ねた。 Xダーク 「あぁ…間違いない…奴は気まぐれに様々な星を転々と渡り…気まぐれに異星人の侵略から星を守ったり、気まぐれに星を終わらせたりしてきた…」 皆「……」 Xダーク 「…だから、奴が地球を守る気なのか…それとも、終わらせる気なのか分からないんだ…」 草川「とりあえず、あの五十嵐から目を離してはいけませんね…何せ、五十嵐は"この世を終わらせる小石"を持っていますから…」 探偵達「……」 草川が言うと、探偵達は全員力強く頷き、五十嵐の後を追い始めた。
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