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[1時間後]
《探田邸》
探偵達・五十嵐
「…………」
探偵達と五十嵐は、テンスターによって和室に通されていた。
テンスター
「…………」
テンスターも、探偵達も、五十嵐も、縁側に座って黙り込む調造の背中を見つめている。
調造「…………」
呼び出されたメンバーが畳の上に正座してから今まで、調造は腕組みをして一言も言葉を発していない。
早坂「黙ってないで、そろそろ教えてくれないか??…俺達をここに呼び出した理由を!!」
しびれを切らした早坂が聞くと、調造はゆっくりと和室の方に体を向けた。
調造「……オホンッ」
そして、咳を1つした調造は…
調造「わしがお前らを呼び出したのは他でもない…」
バッ!!
…と言って、勢いよく立ち上がると、ある1人を指差した。
調造「お前に言いたいことがあったからだッ!!五十嵐ッ!!」
探偵達「え……?!」
五十嵐「(ギクッ!!)」
調造が意外な人物を名指ししたことに、全員驚いた。
渋澤「探田さん、五十嵐のこと知ってるのか??」
五十嵐「知ってるワケないでしょ~!!なんたって、俺は宇宙人だからなっ!!」
五十嵐は額から汗を噴き出しながら、早口で言った。
調造「い~や、わしはお前のことをよく知っておるぞ!!」
五十嵐
「そ、そんなわけないだろ~…」
調造「お前は宇宙人なんかじゃない!!…お前は五十嵐龍二…新佐古探偵事務所がまだ探田探偵事務所だった頃…向かいに住んでたガキだろ!!」
探偵達「……え??」
探偵達は、初耳の情報に唖然とした。
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