◆灰色戦士の正体◇

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調造「違う…そうじゃない…握手だっ!!」 五十嵐 「……へ?」 調造の思いがけない言葉に、五十嵐は気の抜けた顔になった。 調造「お前が本気で真剣に"正義の味方"をしていること…よく分かった!!」 五十嵐 「探田のおっさん…」 調造「これからも今まで以上にこの世を守るために頑張ってくれ!!…このわしの手と握手をした瞬間から、お前は正式な10人目の探偵戦隊だっ!!」 調造は、改めて手を差し出した。 五十嵐 「…ありがとよ!探田のおっさん!!」 五十嵐はその手を力強く握り返した。 五十嵐 「俺様は今、正式な探偵戦隊になった!!…よろしくっ!!」 早坂「ああ!よろしくなっ!」 五十嵐 「…お前らはこの地球を護り抜いてくれっ!!…俺様は"銀河警察"の刑事として、"探偵戦隊"のメンバーとして、銀河全体の平和を護ってやるからよっ!!」 五十嵐はそう言うと、リュックを担いで立ち上がった。 五十嵐 「…おっと!忘れてた!この試作品の"グレードアッパー"…優秀な発明家の方に完成させてもらいたいんだけど…」 五十嵐は"グレードアッパー"を片手に言うと、枕元も立ち上がった。 枕元「それやったら任しときやっ!!うちのお爺ちゃんに任せたら全部解決やっ!!」 五十嵐 「あぁ!頼むっ!」 五十嵐は"グレードアッパー"を枕元に手渡すと、背中越しに手を挙げて言った。 五十嵐 「それじゃあ、完成したら連絡よろしくっ!!」 《警視庁捜査一課》 梅村「…………」 警視庁捜査一課では、危険な運転をした梅村が、半泣きで始末書を書かされていた。 金城「可哀想ですが…仕方ないですね、あれほどの危険な運転をしたんですからね…」 武松「当たり前だっ!!乗ってた俺達は死にかけたんだからなっ!!」 金城「まぁ、彼の"嫌な予感"は、的中したってことですね…」 武松「みたいだな…」 金城と武松が話していると、梅村も心の中で呟いた。 梅村「(美坂さんを奪われなくて良かったけど…まさか"嫌な予感"の招待が始末書とは…トホホ…)」
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