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気を取り直して。
「しかも、さっきの振り返ると、まるでヒモ男みたいな設定じゃない?」
「だって誰か出迎えてくれないと寂しいじゃん」
「そうだけど…」
そうして私は少し頭を捻り、ハッと手を叩いた。
「違うっヒモなんかじゃない!
外じゃなく家で儲けてんだよ、株とか!」
「なんて生々しいことを。」
案の定バッサリ切られました。
「…もういいもん。
平凡で腰が細くてメガネで指綺麗でバイで受け受けしい彼氏作ってやるんだから!」
「いるか、そんなやつ。」
しかも絶対マニアックな関係になるわ。
追い討ち掛けられて、この話は終わった。
そう、私は平凡受けをこよなく愛する根っからの腐女子。
理恵といるときは妄想パワー全開だけど、基本的には胸の内に潜めて終わりなんです。
だって私にとって、腐女子は性癖みたいなものだから。
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