眠らない月

2/2

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
水たまりに移る月。 今宵こそはと眠り。 夢を見せてと願う。 幸せな夢を見せてと願う。 眠れない夜をどれだけ数えたのだろう。 自分に傷を刻んで 心に傷を刻んで 終わりのない夜を見上げてた 見下ろす月。 泣いているの?と聞く。 泣いてなんかないと強がる。 でも苦しいんだ。 生きていくことも、死ぬことも辛いんだ。 一人は嫌なんだ。 寂しくて、苦しくて、何もかも怖いんだ。 怖いんだ… 月は傷を持ちながら、生きているんでしょう? 太陽に光をもらいながら、輝いているんでしょう? あの月のように、ありたい。 幸せな夢と安らかな眠りを… 夜の月のように…
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加