ピーヨ君、心を探す

4/6
前へ
/6ページ
次へ
すると、後ろから怒鳴り声が。 「やや。俺様の家をめちゃくちゃにしやがったのはどこのどいつだ?」 ピーヨが振り向くとシマシマ模様の蜘蛛がいた 「ぴぃ~ アゲハ蝶さんを助けるためにピーヨが糸を切ったぴ」 蜘蛛は怒った 「何だとー 俺様の家を壊しただけでなく今晩のおかずも逃がしただとー」 蜘蛛はピーヨに体当たりした 「ぴぃ~ 何するぴ!アゲハ蝶さんをいじめた悪い奴め」 怒ったピーヨは蜘蛛を羽で吹き飛ばした 「ま、参った」 蜘蛛はピーヨに白旗をあげた 「だがなぁ、アヒルの旦那、俺様だって好きで蝶を取ったりしてるわけじゃねえんだ 生きるためには、食わなきゃいけねえ 悪いとは思うが、それが生きる者の運命なんだ 」 ピーヨは考えた 自分が普段ママに作ってもらって何気なく食べているご飯も、いろんな命から成り立っているのだと ピーヨは少し悲しくなった 蜘蛛さんの家を直す手伝いをして森を去った
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加