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しばらくしてピーヨは公園に来てた
砂場でロボットが砂を運んでいた
「ぴぃ~ 一緒に遊ぼ」
ピーヨが話しかけてもロボットは無反応
砂をひたすら運び続けている
右の端から左の端へただ運ぶ
これの繰り返し
「ぴぃ~ 他の遊びしないぴ?ピーヨとキャッチボールしよ?」
それでもロボットは無言で砂を運び続ける
ピーヨはなんだか寂しくなった
するとヤギのおじいさんがやってきた
「アヒルの坊や どうしたんじゃ?」
「ぴぃ この子がピーヨを無視するぴ」
ヤギじいさんは笑った
「これはロボットじゃよ いくら話しかけてもダメじゃ」
ピーヨはロボットを知らない
「ロボット?ピーヨたちみたいに動いてるけど、ピーヨたちとは違うの?」
「あぁ違うとも。ロボットにはわしらのように心がない。何にも感じず、ただ決められた通りに動くだけじゃ」
心 ピーヨが探しているものだった
「ピーヨね 心を探してるんだ でも見つからない」
ヤギじいさんはメガネをクイッとあげた
「心は目には見えんのだよ 怖かったり 嬉しかったり 怒ったり 悲しかったり 寂しかったり、それが心なんじゃ」
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