~プロローグ~

3/5
前へ
/30ページ
次へ
  「アハハッ!やめるのじゃだってさっ。じじいみてぇだなっ!」     ゲラゲラと品のない笑い声が私の耳にこだまする。   私はこんなやつらに負けたくなくて泣くのを我慢していたが、それも限界に達しようとしていた。       「こらーっ!!何亜美いじめてんだよっ!!」     私が今にも泣きそうな顔を上げると、声のした方から二人の少年が走ってきた。     「げっ!こいつの兄貴だっ!」   「龍斗もいやがるっ!早く逃げるぞっ!!」     私の周りにいた少年たちは足早に逃げていった。  
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加