~プロローグ~

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  「大丈夫か亜美っ!?何もされてないかっ!?」     私の兄である御手洗 一輝(ミタライ カズキ)が私に駆け寄ってきた。     「かずにぃ…うむ。泣かなかったぞ。」   「よしよし。亜美はえらいなっ。でも嫌なときはちゃんと言わなきゃダメだぞっ。」     そう言いながらかず兄は私の頭を撫でる。   私はかず兄に撫でられるのが大好きだ。 私が満面の笑みを向けると、もう一人の少年がため息をもらした。     「麗しき兄妹愛なのはわかったから早く帰るぞ…。」   「たつ…。」  
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