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「かず兄行かないでっ!」
私の言葉と裏腹にかず兄はどんどん遠ざかっていく。
「私を独りにしないでよぉ…。」
ガバッ
「…はぁ…はぁ…またあの夢か…。」
私は軽くため息をついてうなだれた。
私の名前は本村 亜美(モトムラ アミ)。
少し名のある東京の私立の大学に通ってる二十歳の大学二年生だ。
今日は夏休み初日だからゆっくりと寝ていたかったのに…。
最悪な夢のせいで二度寝もできやしないじゃないっ!
軽く自分の脳に対して不満を言ってみるが、どうこうできるわけでもなく、またため息をついてベッドから降りた。
「うわっ…汗でびしょびしょだ…。」
これだけでこの日のやる気が半分になってしまう。
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