七星物語

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「ねぇねぇ、その後にまた戦争があったんだよね?」 水色の髪に青い眼をした少年が聞く 少年は絵の具の匂いがこびりついた画廊にいる 聞いている相手は40歳くらいの茶髪の男性だ 「あぁ、それが原因でもう一度世界は崩壊の危機に曝される。 お前が生まれる10年前のことだ」 茶髪の男性が答える 「どうしてまた戦争が起こったの?」 少年は純粋な瞳で再び聞く 「世界を破滅させようとした連中がいてね、そいつらが世界中に戦争を広げたのさ」 男性は絵を描く右手を止め、苦笑しながら答える 「そんなやつがいたの……? なんでそんなことをしようとしたんだろう……?」 少年が怪訝そうな顔をして首を傾げる 「色々と……あったのさ」 男性はある絵画を見つめて言った それは黒い髪の青年が描かれた絵だった  
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