42人が本棚に入れています
本棚に追加
/256ページ
「ねぇねぇ、その後にまた戦争があったんだよね?」
水色の髪に青い眼をした少年が聞く
少年は絵の具の匂いがこびりついた画廊にいる
聞いている相手は40歳くらいの茶髪の男性だ
「あぁ、それが原因でもう一度世界は崩壊の危機に曝される。
お前が生まれる10年前のことだ」
茶髪の男性が答える
「どうしてまた戦争が起こったの?」
少年は純粋な瞳で再び聞く
「世界を破滅させようとした連中がいてね、そいつらが世界中に戦争を広げたのさ」
男性は絵を描く右手を止め、苦笑しながら答える
「そんなやつがいたの……?
なんでそんなことをしようとしたんだろう……?」
少年が怪訝そうな顔をして首を傾げる
「色々と……あったのさ」
男性はある絵画を見つめて言った
それは黒い髪の青年が描かれた絵だった
最初のコメントを投稿しよう!