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もはや本物のストーカーだ。しかし、この時の私には何も…いや、今は止そう。彼は先に出た志織を追った。なかなか彼は志織を見つけることができない。右に曲がり、直進し、二本先の通りを左に…勘だけで進み続けているのに、なぜか近づいていっている。その勘は的中していた。角に消えていく志織を発見した。持ち前の走りを生かして志織の後に続く。
しかし、そこにいたのは志織ではなく、黒いスーツを着た不思議な男だった。そして男の肩には、志織と同じような小さな生物がいた。志織のは白かったが男のは黒かった。彼は驚き、尻餅をついた。男は彼が何かを言う前に言葉を発した。
「君の力の開放を待っていた。一緒に来てもらおうか。」
男は手を差し伸べたが、彼は退いた。男は彼を誘い込む。
「神村志織のことが気になるのだろう?一緒に来てくれれば教えよう。」
「あの子のことを知っているのか?」
彼は間髪入れずに言った。それを聞き、男はさらに誘い込んできた。
「そうだ。私達は同志だ。共にB-SIDEを滅ぼすために戦おうじゃないか?」
それを聞いた瞬間、彼は反転し走り始めた。男から逃げるために…
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