1話 アイドル出撃

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「さて、地球軍の新型MSとりにいっちゃおう作戦、はじめよっか」 楽しいことでも始めるような声で言ったのは、シュウだ。 C.E.70年2月14日、血のバレンタイン。 プラントの農業用コロニー「ユニウスセブン」が、地球軍側MAの放った核ミサイルにより壊滅した事件のことだが、この事件のとき、シュウはその現場にいた。 プロデュース中のアイドル星井美希とともに、モビルスーツに乗り込み、見事壊滅するコロニーから脱出を果たしたのだ。 この事件以降、地球連合軍とザフトの戦争は地球圏全土を巻き込む大戦へと拡大する事になった。 当時15歳だったシュウは16歳に、13歳だった美希は14歳になった。 戦火は拡大し続ける中、プロデューサーであったシュウは軍に入り、それでもアイドルとしての人気は上がっていった美希だが、 「こんな世界の中で、美希だけ楽しそうに歌って踊ってもいられないの。 ハニーが戦うなら、美希も戦うの」 などと言って、一緒に軍にはいったことは記憶に新しい。
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