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通常のものより紺色がかった機体色のジンだ。
装甲を強化し、火力増強の追加型ミサイルポッドなどを搭載したカスタム機。
「もしかして、ウゲツ!?」
昔からの友であり、美希を最初に紹介もした友人…ウゲツが、その戦場にいた。
「シュウか!相手の数が多すぎて少し苦戦している。援護頼む!」
男っぽい声が通信機から返ってくる。だが、その声には緊張感がある。
どうやら本当に助けてあげたほうがよさそうだ。
シュウは機体を駆り、見る間に一機のメビウスに接近する。
漆黒の機体が漆黒の刀を抜き放ち、居合いの如く一閃。
黒い機体を照らすように、爆発の花火が起こった。
爆散したメビウスに、手に保持した巨大な筒を向ける。その筒の中に、メビウスの残骸が吸収される。
シュウ専用の機体に装備されたこの特殊武器は、ロックキャノンと呼ばれる。
敵機の残骸、宇宙空間に漂うデブリ、コンクリートの瓦礫など、ありとあらゆる「ガラクタ」吸収し、それを…
「ロックキャノン、システム良好。シュート!」
勢いよく発射する。吸収した物体は内部で弾丸に形成され、殺生能力を高めた形で使用される。
弾丸を使わず、あるものだけで代用する…環境にやさしいエコ兵器だ。
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