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「何機いるんだ・・・?こいつら・・・!」
ついさっき撃破したので3機目。視認可能な機体が4機、レーダー上にはさらに2機多く映っている。
メビウスは個々の戦力は遥かにジンに劣っている。
だが、普通戦力で劣っていても数が揃い、統率が取れていれば話は変わってくる。のだが・・・
「・・・にしては、えらく散っているな・・・何か本命でもあるのか・・・?」
おかしい。敵MSを撃破するためならありえない戦闘方法をとっている。一機ずつ突っ込んでくるのだ。
まるで何かから注意を逸らすように。
敵機接近。飛んでくる敵の弾丸。レールガンだ。
それを接近兵器、『重斬刀』で受け流し、そのまま刃を敵に滑らせる。
直撃。向かってきたメビウスは中心から真っ二つになり爆散した。
と、このような調子である。
「一体・・・何だ。」
と、ウゲツが呟いた瞬間。目に映った光景を疑った。
突如”先ほどまで何も無かった空間”に、メビウスが出現したのだ。
しかも、そのメビウスは装備が違った。標準機は機体中央にレールガン、前面に1対のバルカン、下部に4発のミサイルを搭載している。
だが、そのメビウスにはレールガンが無く、代わりに取り付けられていたのは・・・・
「まさか・・・・・・・・・・核か!!」
機体とほぼ同じ大きさのミサイル。おそらく、核弾頭である。こんな物がもし、ユニウスセブンに直撃でもしたら・・・
ウゲツは咄嗟に動いた。あれを撃たせてはいけない。
「やらせんっ!」
核メビウスに向かい真っ直ぐ突進する。が、それに気がついた他のメビウスがこちらに向かってきた。
「ちぃ・・・・邪魔をするな!」
ウゲツは装備していた突撃機銃で牽制する。左から向かってきた2機が被弾し、爆発する。
だが、まだいる。だがこれ以上は核メビウスが核弾頭を発射してしまう。
機体を加速させ、重斬刀を構える。
核メビウスもそれに気が付いたのか、発射体制を取った。
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