0話 ユニウスセブン脱出作戦

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「何機いるんだ・・・?こいつら・・・!」 ついさっき撃破したので3機目。視認可能な機体が4機、レーダー上にはさらに2機多く映っている。 メビウスは個々の戦力は遥かにジンに劣っている。 だが、普通戦力で劣っていても数が揃い、統率が取れていれば話は変わってくる。のだが・・・ 「・・・にしては、えらく散っているな・・・何か本命でもあるのか・・・?」 おかしい。敵MSを撃破するためならありえない戦闘方法をとっている。一機ずつ突っ込んでくるのだ。 まるで何かから注意を逸らすように。 敵機接近。飛んでくる敵の弾丸。レールガンだ。 それを接近兵器、『重斬刀』で受け流し、そのまま刃を敵に滑らせる。 直撃。向かってきたメビウスは中心から真っ二つになり爆散した。 と、このような調子である。 「一体・・・何だ。」 と、ウゲツが呟いた瞬間。目に映った光景を疑った。 突如”先ほどまで何も無かった空間”に、メビウスが出現したのだ。 しかも、そのメビウスは装備が違った。標準機は機体中央にレールガン、前面に1対のバルカン、下部に4発のミサイルを搭載している。 だが、そのメビウスにはレールガンが無く、代わりに取り付けられていたのは・・・・ 「まさか・・・・・・・・・・核か!!」 機体とほぼ同じ大きさのミサイル。おそらく、核弾頭である。こんな物がもし、ユニウスセブンに直撃でもしたら・・・ ウゲツは咄嗟に動いた。あれを撃たせてはいけない。 「やらせんっ!」 核メビウスに向かい真っ直ぐ突進する。が、それに気がついた他のメビウスがこちらに向かってきた。 「ちぃ・・・・邪魔をするな!」 ウゲツは装備していた突撃機銃で牽制する。左から向かってきた2機が被弾し、爆発する。 だが、まだいる。だがこれ以上は核メビウスが核弾頭を発射してしまう。 機体を加速させ、重斬刀を構える。 核メビウスもそれに気が付いたのか、発射体制を取った。
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