0話 ユニウスセブン脱出作戦

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「おとなしく沈め・・・!」 ほぼ同時だった。 ズバン、と核メビウスが2枚おろしになり、爆発する。 だが、ほぼ同じくして核弾頭は発射されてしまった。 「…!!まずい…!」 いけない。このままでは核が。 ウゲツは突撃機銃を構え、核弾頭を撃ち落そうとした。 発砲。弾丸は真っ直ぐ核に向かって飛んでいく。これなら直撃は免れる・・・・はずだった。 だが、それは叶わなかった。メビウスが弾丸の軌道上に割り込み、被弾したのだ。 飛んで行く核弾頭の盾になるかのごとく。 「何ッ・・・・!」 だが、もう遅い。賽は投げられ、止めるための手も阻まれた。 あの弾頭の先には、彼の友がいた。 黒い髪の、女の子みたいな男の子。プロデューサーかなにかいう仕事をしてたんだっけ。 「これがぼくの担当のアイドルなんだ!かわいいよねっ!」 かつて交わした会話がよみがえる。あの笑顔には消えてほしくなかったのに… 思いもむなしく、ウゲツは友を焼くはずの火種を、黙って見ていることしかできなかった。
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