森の館

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「水を持ってき―――ど、どうした何故泣いている!?」 「え、うそ」 そういえば視界が歪んでる。無意識の内にいつの間にか涙していたみたいだ。 その理由が自分の駄目さ加減を考えていたからだと思うと……うわ何か胸の奥から込み上げてくるうわわわわ。 「すっすまない!いつも水を汲んでいた川が昨日の雨で泥水になっていたから、上流に行って汲んできたんだ。遅れてすまない、まさか泣くほど喉が渇いていたとは!すまない!」 この三日間で一番必死な表情をする月花ちゃん。この子もこんな顔するんだ。てか謝りすぎじゃないですかね。 「待って月花ちゃん、違うから。月花ちゃんのせいじゃないから。というかさすがに喉が渇いたぐらいで泣かないよ」 それほどまで僕はなよなよしいのかな。いや確かに喉渇いてるけども!
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