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「お、起きたか」
予想外にも程がある光景に硬直する僕に構わず、少女は屈託なく笑う。
いやいやいや、ちょっと待って。
鬼は?牛は?いたら困るけど餓鬼は?
もしや黄泉の国のものの怪はみんなこんな外見なのか?
そもそもなんで僕は死んだんだ?
「話せるか?」
寝ぼけた頭で混乱する僕だが、少女の声でなんとか冷静になる。
「う、ん」
返事をしたはずなのに、出てきた声は僕の声とは思えないぐらい枯れていた。
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