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「一応声は出せるのだな。ならいい、ゆっくり休んでくれ」
休んでくれと言われても、僕が今置かれている状況がさっぱりわからないのだけに気が気でならない。
わかることは、動けないぐらい体が痛い、知らない女の子に看病されている、そしてここは誰かの家の中で、僕は布団に横たわっているということだ。
うん。肝心な事が全くわかっていない。
聞こうにも声がこの調子じゃ無理だろう。
やれ運がないだの不幸の権化だと散々言われてきた僕でも、この状況はさすがにまいる……。
……寝よう、疲れた。
起きた時、少しでも状況が明るい方向に向かってますように。
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