Episode

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カタカタカタ…カタカタカタ…。 飾り気の無いような部屋からパソコンのキーを叩く音、静寂に満ちているせいか叩く音は余計に聞こえる、俺はそんな事を思いながらディスプレイの液晶を見ていた。 見ていると行ってもネットサーフィンに近いようなものだからじっくり見ているわけではない。ふと、画像に真っ白なウィンドウが表示。待ってもページには何も浮かばない変なウィンドウだった。 「更新っと」 俺はサーバーの状況が悪いと思い更新を試すが効果なし。しかし画面の上に赤い文字が出ているのに気づいた。 何が欲しいの? …わけわからん。新手の悪質サイトか?まぁ暇だし考えてみる。 「そうだな~、最近退屈してたからな、何か起きないかな…」 俺は無意識に声に出していた。 意味不明なウィンドウに表示される次の文字は ありがとうございます。直ちに送らせて頂きます。 閉じてもないのに消えるウィンドウ。ホントにわからん、しかも何か来るみたいだし。 俺はその時分かりもしなかった。自分のこれからの運命を変えてしまった事に、予想外のトラブルに巻き込まれる事に…
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