君と再び

3/17
6068人が本棚に入れています
本棚に追加
/153ページ
  ― 尚樹 ― お母さんが口にした名前を聞いて 私は男の人を見直す。 え、嘘… 本当に…? この人が―… 「…―やっぱり忘れてたな。 あんなに好き好き言ってたくせにさ。 軽く泣けるって」 そう言いながら 私の頭をくしゃっと撫でる。 その手の温もりは あの頃と変わらない… 優しくて、甘くて―… そっと包み込むような… 「尚…兄ちゃ…」 懐かしさと同時に 私の心はあの頃に タイムスリップしてゆく―… 「ん?どうした?」 そう言い柔らかに笑う 尚兄ちゃんを見ると うっすらと目に涙が浮かんできた。 「お帰りっ…―!!」 私は何の迷いも無く 尚兄ちゃんの胸に飛び込んだ。  
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!