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日は出ているはずなのに、空は夜のように暗い。
おそらく10歳位だろう。一人の黒髪の少年が激しい雨の中を歩いていた。
雨粒が少年のボロボロの体を叩く。しかし少年は喜んでいた。晴れて暑いよりましだからだ、上を向けば喉を潤す事が出来る。
ボロボロの革のマントを羽織り、その下には元は美しかったのだろうが今はその影もない黒い服を着ている。
「もう少しだ……」
傷だらけの少年は、誓いを果たすために。『アーカム連合国』へと歩を進めていく……………。
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