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「や、わかんねーんだけど。」
『やだ、ビックリした。あんた枕元に全然あるじゃない。』
母は以前使っていた携帯を指差した。
「アレは昔のヤツだって、今は違うの使ってんの、こう赤くて画面にちょっと傷があるやつよ。」
『えぇ、あんた何言ってんの?こないだアレ私と一緒に買いに行ったばっかじゃない。』
なんだか冗談を言っているような雰囲気ではない。
「…あぁー。そうだったな、悪い悪い。あと、今日ってさ何日だっけ。携帯設定ミスったっぽいんだよね。」
『9月の1日。』
「あぁー………ぁあ?!」
『なに変な声出してんのよ。』
「いやーまだまだ暑いなーって、9月入ったからっていきなり涼しくなるわきゃねーよな。」
『…優一、あんたさっきから変よ?熱でもあるんじゃないの?』
「あぁ?ねーよ、全然ねーよ!風呂入って学校行くよ。」
なんだ、昨日まで間違いなく冬だったぞ…。
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