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綾子は今日も元気そうにしている。
由香里と智がどうでも良い会話に花を咲かせている。
『イッシー飯どーすんのー?』
「んー…いらねー。授業終わったら行こうぜ。」
智の問いに適当に応える。元々こんなキャラだったか?もうちょっとお友達にお優しい方だったか?
-授業終わったら飯食いに行くけどどうするー?-
綾子にメールを送る。
「本当にソッコーで返ってくるな。アイツは。」
「綾子も来るってさー、由香里も行こうぜ。」
『ゴメンねー、私ちょっと用事があるのよー。』
あぁ、そうだったな。由香里が一緒に飯を食うのは珍しい事だった。いつも何かしら用事を抱えて忙しそうにしてたっけ。
まぁ…良いか。
『あ、由香里来ないんだー、残念だねー。』
放課後、綾子が呟く。
綾子は自分が紅一点の状態だったとしても動じる事はなかった。
強い女だって事は知ってたけどな、こういう所にも出てたんだな。
不思議な事にあの頃感じていた恋心に似た感覚を自分の中に感じるのだ。
あぁ、俺は綾子が好きなんだ。という感覚。
告白したのは10月7日だったな。
口じゃ言えなかったんだっけ。
メールで?しょうもない男だな。
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