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「なんだよー話って。あ、お前のりぴーの事好きなんだろー。そうだよなぁ可愛いもんなぁ。」
『そうじゃない。お前、今いくつだっけ。』
「なーにをバカな事を、いくつってお前俺ら今年にじゅう………ぶっ!!」
『…やっぱりな。おかしいと思ったんだよ。』
「え?えー?何の事かなぁ、酔ってるからよー分からんわぁ、あははは。今年16になるんだろー?」
『お前がビールをガンガン飲むようになったのは大学に入ってからだろ。あの日のお前はカクテル一杯でベロベロだったはずだ。』
大野の言葉を聞いて俺は一瞬にして目が醒めた。
「あの日のって…もしかして、お前!!」
『あぁ、そうだ。俺も六年後の世界から来た俺だ。瞬平はどうか知らんがな。』
「え、意味が分からない。どうなってんの。」
『こっちが聞きてぇよ。』
それから俺は自分の頭の中にある2つの仮説を大野に話した。大野は自分の精神だけが六年前に返って来たのではないかと話した。
それから、過去のこなした出来事は自分の記憶と全く合致している事も聞いた。
「そんなはずねぇよ!だって、俺この日綾子にコクったんだ。綾子知ってるだろ?アイツにフラれたんだぜ、俺は。」
どうやら、大野とはまだまだ話す必要がありそうだ。
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