第一印象は、後々塗り変えられるものである。
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「そうだよ」 爽やかかつ、はっきりとした鮭の声が言う。 「ビーフジャーキーはサタを助けたんだね」 拾ってくれた御礼にと、わずかの厭味もなく、ただ爽やかにそいつは微笑んだ。 「だってずっとサタの隣で首傾げてるもん」 人前で飲んだ筈のピルスナーが目から溢れたのは、物心ついて後にも先にもその時だけである。
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