第一印象は、後々塗り変えられるものである。
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遠ざかる故郷を見ないように、窓の外を流れてゆく景色を見ながら、不思議に思う。 鮭は所謂、非の打ち所のないような美青年であるのだが、一度もドキドキしたりといったピンクな脳みそになったことがない。 中学生という大変な時期を共に過ごしているというのに、お互いに浮いた話ひとつしなかったのだ。 そこまで思い出して、ふと気付く。 窓に小さい手が三個張り付いていた。
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