鮭と蛍とビーフジャーキーと、私という名の古酒

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私がこの世に初めましてした瞬間から、鮭というのは生涯ついて回る運命の奴だったように思う。 実際、幼なじみという烙印を押された我々が寝ても覚めても一緒にいるという現実は避けられぬものであったし、本人らもそれについて別段不可思議に思うことも、まして嫌悪するような理由も理屈も人間性の著しい欠落もなかった。 早い話が、私と鮭は大の仲良しだった訳である。 鮭といっても、お魚と幼なじみしていた訳ではない。 一応。
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