第一印象は、後々塗り変えられるものである。

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移住の途上で気絶するという偉業を成した私は、しばし余裕のない生活を送る羽目になったのだが、断じてソレがプラズマ的な何かであるとは認めなかった。 実害がなかったからだと言えるかもしれない。 数カ月後、ようやく鮭に電話しようと思い付いたのは、携帯を手にいれてからの話だ。 都会のアイテムにテンション上がりまくりの私だったのだが、自慢出来る奴といえば鮭くらいしか思い付かなかった。 そういえば、田舎では鮭くらいしか友達らしい友達がいなかったかもしれない。 気にしたことはなかったが…それどころか私自身、顔も名前も覚えちゃいないのだ。  
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