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安倍邸
縁側で一人の少女が横になって寝ている。
少女の容姿は、漆黒の地につく長い髪。色白の肌。細く、しなやかな体。小さい顔。服装は長袖のワンピを着ていた。
「奏歌ー‼どこで寝ている💢」
『うーん、縁側。気持ちいいよ?』
「体調がまだ悪いのに部屋で寝ていてくれ。」
少女を注意する二人の男女。男はざんばらな赤い髪に、金色の瞳、褐色の肌をしていて、低い声で寝ている少女を起こした。
女は肩でそろた黒い髪に、色白の肌。落ち着いた声で少女を部屋に促す。
『嫌、部屋に行ったら行ったで暇だもん。暑いもん。』
「だったら半袖を着ろ。」
『それも嫌。』
「奏歌、宿題は終わったのかい?」
今は夏真っ盛りの7月下旬。夏休みだ。
『父様、終わりました。自由研究も終わりましたし、後は毎日日記を書くだけです。』
この時その場にいた全員が真面目だと思ったとか思わなかったとか。
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