初めてのキス

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……………… 松倉は、布団に入らないまま、ベッドに座っていた。 ?どうしたんだろう? 私は、ベッドから起き上がり… 松倉を見ると…悲しげな顔……… えっ。 「松倉……どうしたの?」 「俺……伊織の事、好きなのに…… 何にも出来ない………」 ドキンッ 「その言葉だけで、充分だよ。」 ………………………… 「俺…ずっと…このままなのかな?」 私は、どうしたらいいか、分からず… ただ、側にいる事ぐらいしか出来ない。 「松倉は、大丈夫だよ。だって、 昨日、私の事……抱きしめてくれたし…………」 「伊織………」 そんな切ない声出さないで……… 「松倉……抱きしめてくれる?」 私は、松倉に近づいた……… 松倉が勢いよく抱きしめた……… 「伊織………」 私の頬と松倉の耳が当たる……… 松倉の髪の香り……… 「伊織…同じ香りがする。」 と、頭を撫でた……… ドキンッ……… 「同じシャンプーだもん。」 松倉の腕に力が入る……… 「伊織………」 ドキンッ……… 私は、松倉から少し離れ顔を見た………
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