初めてのキス

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………… 昼過ぎ… 松倉に駅まで、送ってもらい、 駅の駐車場に車を止めた……… 「もう、行くね………」 松倉は、ちょっと元気がないみたい… 「伊織……今度、いつ会える?」 松倉…… 「うーん。来月かな?」 松倉は、私を見ようとしない…… 「松倉は、仕事が忙しくなるから、あっという間に、その日が来るよ。仕事と頑張ってね………」 松倉には、新しい環境、生活、仕事 それに……新しい出逢い………… 毎日が、刺激的に違いない……… 私の方がその日を指折り数えて待っているはずだ…… いつか私が邪魔になるかも…… でも、今は、勇気を出して着いて来て良かったと思う……………… 大切な人が出来たから…… 難問もあるけど、いつか二人で乗り越えられたら………いいな。 やっと、松倉が重い口を開いた… 「分かった。俺、頑張るよ。伊織にカッコいいって思われる為に……」 もう、充分カッコいいって……… あっ!そうだ。 「お願いがあるんだけど……」 松倉は、私を見て、 「何?」と、 「今の髪型……会社では、しないでね。」 えっ。とした顔を見せた松倉が バックミラーを見ながら…髪を触った。 「変って事?」 違う逆なんだけど………… 「分かった。伊織が嫌なら……」 まあ、いっかー。
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