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駆け足で購買部に向かいパンやらおにぎりやらをしこたま買い込んで屋上の一角に陣取る。
修二が少なくなってきた屋上にいる生徒をきょろきょろ見回す。
「んにゃ?陽菜居ないな」
修二にならい辺りを見回すが見慣れたツインテールは見当たらない。
「遅いから教室戻ったんじゃねえの?」
もう屋上で弁当を広げている奴は疎らで、今から食べようなんてのは俺たち2人だけだ。
「それもそだ。ま、さっさと食ーお。時間ねーしよぅ」
勢いよくメロンパンの封を開く修二に嘆息する。
「誰のせいだよ。……まったく」
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