Sand & Rock

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一々馬鹿に構っていられるほど俺も奇特ではない。 「ぶはっ!何んじゃこれぇ!?マジでブサイクだろ!」 ……お前そっくりだよ。 メロンパンのパッケージのキャラがツボに入って大笑いする金髪馬鹿はほっておいてハムサンドに手を伸ばす。 うちの購買部のハムサンドはマヨネーズにカラシが入っていて美味しい。お気に入りの一品だ。 購買に行くといつも必ず買ってしまうが一年経った今でも飽きない。 そのぐらいお気に入りの一品なのだが……。 バン! と屋上と階段を隔てる扉が勢いよく開けられる。 驚き注目が扉に集まるがもう慣れた俺と隣の金髪は目を向けさえしない。 ってか向けたくない。 「スバルー!富士さんから電話!」 見慣れたツインテールが叫ぶ。 「……」 俺は辺りを見回す。 あのツインテールのちっこい子はスバルさんを呼んでいるんだ。 だから探せばきっとスバルさんがいるはず……。
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