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確かに警察じゃレベル3相手ではどうしようもないだろう。
その道のエキスパートでない彼らが使えるのはせいぜいレベル2までだ。
ひとつ嘆息して了解を富士に伝える。
「じゃ、場所は陽菜の携帯に送るから。頼んだよ」
そう言い終わるが先か後かで陽菜のポケットから着信音が鳴った。
「わかりました。……じゃ、陽菜行くぞ」
陽菜は頷く。
普段は俺が(修二もだが)尻を引っ叩かれているが今現在をもって俺が上司でこいつは研修生。
今だけ素直な陽菜ちゃんだ。
「じゃ、修二。あと頼む」
口いっぱいにおにぎりを含む修二が片手を挙げて了解の意を示してくれるのを見て俺と陽菜は屋上から、
飛び降りた。
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