Sand & Rock

8/11
前へ
/92ページ
次へ
「……?何か言いました?」 小首を傾げる陽菜。 心臓が高鳴る。 顔は元々良いのだからそんな素振りは反則だ。 しかも今は仕事モード。 素直で従順な態度な陽菜だから余計にイイ。 普段からこれならもっとモテるだろうに……。ん? まてよ? 今の素直な陽菜なら正直に言えば……イケるんじゃ? 「スバル?」 陽菜は黙り込む俺に何事かと心配を向ける。 そんな陽菜に大丈夫だとジェスチャーで伝え、 「いや、もうパンツは見納めだと思うと哀しくて。……前の着地方法に戻さないか?」 言った。 陽菜は唖然とした後、顔を赤くした。 これって……「恥ずかしいけどわかりました」って照れてるのか? そして陽菜はもじもじと頬を染めたまま口を開く。 そんな仕草が嗜虐心を駆り立てられる。 「……仕事が終わったら、覚悟してて下さいね?」 「……ごめんなさい」 「覚悟してて下さいね?」 心臓が高鳴る。 背筋がひゅっと寒くなった。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加