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そんな後ほどやってくる生命の危機イベントに恐怖しながらも仕事はしなければいけない。
陽菜のナビでニシ区に向かう。
「こりゃ酷いな……」
現場に着くと体格のいい大人が何人もアスファルトで寝ていた。
そのアスファルトも所々捲れている。
「君たち……危ないから……離れ」
「マギです」
比較的軽傷で意識のあった警官が何も知らない通りがかりの高校生だと思ったのか非難を促そうとした。が、陽菜がその一言と腕章を見せて封殺する。
ここに走ってくる前に付けた腕章にはトライアングルの中に洒落た文体でmagiと入っている。
この腕章を着けている間はただの高校生ではなくなる。
「そ、そうか……奴は倉庫に立て篭もっている。……気をつけ」
マギが到着して気が抜けたのか「ろ」まで言うことなく警官は気を失った。
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