大団円

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と、ナルミとテッサは持ってきた食材の皮を剥いたり食べやすい大きさにカットしていく。 「ん」 突然の事態に自分がどうしたらいいか解らず、呆然と立ち尽くしていたハイドラに鐵士が何かを差し出した。 「え、でもこれ……」 ハイドラは困惑した。 鐵士が差し出したのはナイフだったのだから。 「先輩が働いてるんだお前も手伝わんか」 鐵士はその場にドカリと腰を下ろしてじゃがいもに良く似た野菜の皮を剥き始めた。 鐵士はナイフに次いで同じじゃがいもに似た野菜をハイドラに渡した。 「いいか、野菜の皮を剥くときはナイフの動く先に指を置くな。血の味のする料理など食べたくはないからな」 鐵士はそう言ってじゃがいも良く似た(以下略)の皮を剥いて見せた。
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