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水瀬怜(みなせれい)身長は百五十cmちょい。
オレンジの髪で左右対象一つづつリボンで結ってある。
怜「俊、その子……誰?」
抱きついてる瑞希を指差し肩を少し震わせながら言う。
俊人「えっと、幼なじみの桐島瑞希」
瑞希「違うもん!妻だもん」
妻ってなんだよ!まだ俺は十六だ。
怜「妻ってなによぉぉぉぉ、俊にはあたしがいるでしょ!?」
彼女は後ろから抱きついて来る。
なぜ、こんな状況に陥ったか教えください神様。
瑞希「違うもん!!あたしのだもん」
俺は非売品だコノヤロウ。
直也「なぜお前ばかりなんだぁぁぁ」
うなだれる直也。
と、そこに追い討ちをかけるように――。
真冬「えっと……俊人さん、怜さんとそのもう一人の方は?」
白河真冬(しらかわまふゆ)中三のとき同じクラスでよく話していた女の子だ。
色素の薄い髪で小柄な女の子。儚い美少女。
瑞希「あたし?桐島……じゃなくて、藤崎瑞……」
俊人「お前と結婚した覚えはない!!!!!」
間髪入れず突っ込む。
瑞希「あぅ~、ヒドいよ俊ちゃん」
俊人「あー真冬ちゃん、幼なじみの桐島瑞希な」
真冬「あ、はいよろしくです」
瑞希「はいはぁいよろしくねー」
明るい奴め。
怜「あたしを無視すんな!!」
瑞希「……」
怜「無視すんなよー」
先ほどから、騒がしい怜は少し疲れたのか息を整えるような仕草をする。
そこでチャイムが鳴る……。
こんなことで大事な放課を潰されるとは思ってもいなかった俊人は、これからに一抹の不安を抱えつつ渋々授業の用意をし始めた。
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