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瑞希「しゅんちゃぁん、ありがとー」
この笑顔見ると、助けた甲斐があるってもんだ。
男子生徒A「なんだよー、藤崎邪魔しないでくれよ。それともなんだお前は彼氏とでも言うのか?」
俊人「ただの幼な……――」
瑞希「そうだよ!! 私はしゅんちゃんの彼女なんだからっ!!」
ビシッと指を同級生に突き付けた。
言葉を遮られたうえに、とんでもない事を言い出した。
……瑞希いちいち抱きつかないでくれるか?
柔らかいものが……って今はそんな状況じゃねぇっての!!!!
クラスの男子の死線と女子からの好奇の視線……痛いです。
なぜか女子には泣いてる子もいた。
俊人「ちがっ…――」
直也「まぁまぁ、みんな落ち着け。瑞希ちゃんは俊人の彼女って事だから諦めろ」
また、言葉を遮られた……。
男子生徒A「……確かにカッコいいし、スポーツも出来る…だけど藤崎!!」
俊人「あん?」
落ち込み気味の俊人がげんなりした表情でこたえる。
男子生徒B「お前、怜ちゃんどうする気だよ!!」
俊人「なんで、そこで怜の名前が出てくんだよ」
直也「でも、仲良いだろ?」
俊人「そりゃ中1からの付き合いだしな」
直也「はぁ……お前、ほんとに鈍いのな」
俊人「はぁ? 意味わかんないって」
瑞希「ねぇねぇ、俊ちゃん、怜って誰?」
そこで、教室の扉が開く。
そこには怜の姿が……。
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