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人間たちがいなくなってからあの頃の服を着る妖怪はもういない。
昔の服を着ている。それ自体がおかしいことである。
「さっきも言ったでしょ。今日は特別だって。」
「???」
「何も聞かされてないのね。」
アリスはこのあとに起こることを知っている素振りを見せた。
「知っているなら教えてください。今日何があるんですか?」
「そうねー・・・やっぱりやめとくわ。」
「え~。どうしてですか?」
「あなたの主人が教えてないのに私が教えてもねー。それにそのほうがおもしろそうじゃない。」
がっくりうなだれる美鈴。
「そんな理由で・・・。前々から思ってましたがアリスさん誰かに性格似て来ましたね・・・」
「そう・・・かしら。まぁいいわ。それも私だし。パチュリーが待ってるから行くわ。」
そう言うと門をくぐり館の中へ入って行った。
あとにはなにがなんだかわからない美鈴を一人残して。
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