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「そうよ。この異変に気付いてないのは・・・力のないものか・・・ただのあほよ。」  パチュリーはきっぱり言い切った。 「ふぇーん。さっきから酷いですよパチュリー様~。」  目に涙を浮かべながらパチュリーに抗議した。 「あら、ごめんなさい。」 「ぐすん。でも異変なんですよね?博麗の巫女が動いてないのはおかしいじゃないですか?」  異変の際には昔から必ず博麗の巫女が動いていた。異変だとしたら動いていないことが。 「今回のことはこれまでに前例がないから異変と言っているだけだからよ。幻想郷にとって悪影響はほとんどないからかもしれないわ。」 「異変なのにですか。」 「異変なのによ。あとは自分で考えることね。アリスを待たせたくないわ。そろそろ行くわ。」  そう言うとパチュリーは館の中に入って行った。 「ちょっと!待ってくださいよ!・・・はぁ・・・。」
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