愛というもの。

6/10

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
人を愛するにあたって必要な事は配慮、責任、尊敬、知だと私は思います。配慮のない所に愛はないです。もしある女性が花を好きだと言っているのに、花に水をあげるのを忘れるのを見てしまったら、花に対する彼女の愛を信じることは出来ないでしょう?愛とは、愛する者の生命と成長を積極的に気にかけることだと思います。この積極的な配慮のないところに愛はないです。責任とはたいていは義務、押し付けられるものとみなされていますが本当の意味での責任は完全に自発的な行為だと思います。責任とは他の人間が表に出すにせよ出さないにせよ、何かを求めてきたときの、自分の対応であると思います。責任があるという事は他人の要求に応じられる、応じる用意があるという意味なのではないでしょうか。相手の立場にたってその人を見ることが出来たときにはじめて、その人を知る事が出来ると思います。例えば相手が怒りを表していなくても、その人が怒っているのが解る。もっと深く知れば、不安にかられているとか、心配しているとか、孤独だとか、罪悪感に苛まれているという事が解る。そうするとその人の怒りがもっと深いところにある何かの表れだという事が解り、その人の事を怒っている人ではなく、不安にかられて苦しんでいる人と見る事が出来る様になる。形や表面上の事に囚われ過ぎて相手の本質や背景などを見失わないようにしたいですね。相手の事をもっと深く知りたいと思うことは自然な事ですよね。しかし相手は何か傷を負っている人かもしれません。世間一般でいうところの形などに惑わされない方が絶対いいと思います。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加