花束が、揺れるエリア

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車は、横揺れが更に増し窓ガラスには、手形の跡が残る。 今にも発狂しそうな女の子達! これ以上、ここに居てはマジでヤバイ! 意に反して、目を閉じてお経を唱えて怒りを抑えてみる私 少しずつ、横揺れやガラスを叩く数が減ってきた。 今なら、抜け出せるかもしれない! 『直ぐに、エンジンをかけて逃げろ! モタモタしてたら、間に合わない!』 その言葉に、直ぐにエンジンをかけた。 かかった! アクセル全開でその場を離れた… 車内は、逃げれた事で安心して表情をしている。 甘い! そんなに簡単に、逃げ出せるなら死人などでるはずがない。 『ヤバかったけど… 何とか切り抜けたな…(笑)』 と、助手席の友人が言う。 マジか? あれだけの出来事に懲りて無いのかよ! 呆れてしまう。 『本気で、切り抜けたと思ってんの? お前… そんなに、甘い訳無いやん!』 と私は、言った。 一瞬して、車内は凍りつく! 『まだ、何かあるの?』 と横の女の子が言う。 『忘れてないか? 電話で話した女性の事を… 見つけた! と言って会いに行くから… と言ったんなら 来るよ! 多分ね。』 と私は、答えた。
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