憑依

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「そりゃあ、そうだな・・・ アハハハ・・・」 友人は、苦しげに笑っている。 「なぁ! これから会わないか? 暇だろ?」 と友人 久しぶりと言う事もあり、会う事になった。 待ち合わせ場所は、トキハ横のマクドナルドにした。 かなり早く着いた。 いくらなんでも、早すぎたと思っていたのだ。 来ていない時は、本屋で時間を潰そうと思っていた! 相変わらず、休みの街は人が多い・・・ PARCOの前を通過したら、マクドナルドがある・・・ すると・・・  来てる! 既に、マクドナルドの前に友人が居るのだ。 しかし、少し様子が違った。 赤等かに、挙動不審だ。 気になりながらも、友人の所へ向かった。 途中で、友人がこちらを見たので大きく手をあげた・・・ 友人は、こちらを見ているのに全く気付かない。 近づく・・・ 気付かない。 友人の目は、私以外のものに向けられている事など、この時は知らなかった。 余りにも、気になったので振り返ってみる。 休みの何時もの人の流れだった。 まさか、その人混みの中に佇んでいるなんて・・・ かなり近づくと、漸く気付いた。   だが、握り締めて潰れたタバコが気になる。
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